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◎国家検定防じんマスクの改正 2000年秋、厚生労働省より大きく改正された、防じんマスクの規格。趣旨は、技術の進展・材料の進歩などによる性能向上に伴った性能基準の見直し、性能試験方法の国際整合化、作業の態様や有害物質等の発散態様等を考慮した区分の設定。中でも従来の規格から特に大きく変わる点は、検定試験の改正と防じんマスクの分類。検定試験は、粒子・濃度・粒径・流量・時間が改められ、より厳しい条件内容となりました。
防じんマスクは、従来どおり形状で「使い捨て式」と「取替え式」に分類されるほか、対象となる粒子状物質の性状により「固体粒子専用」と「固体・液体粒子兼用」とに分け、さらに粒子捕集効率、吸気抵抗値により 3つに区分。計12区分に分類されます。改正前 改正後 試験粒子 石英粒子 塩化ナトリウム(NaCl)
フタル酸ジオクチル(DOP)濃 度 30±5ミリグラム/立方メートル 50ミリグラム/立方メートル以下(NaCl)
100ミリグラム/立方メートル以下(DOP)粒 径 2マイクロ
メートル以下0.06〜0.10マイクロメートル(NaCl)
0.15〜0.25マイクロメートル(DOP)流 量 毎分30リットル 毎分85リットル 試験時間 初 期 100ミリグラム供給するまで(NaCl)
200ミリグラム供給するまで(DOP)
試験粒子と捕集効率 S 試験粒子に固体の
塩化ナトリウム(NaCl)を用い測定L 試験粒子に液体のフタル酸ジオクチル(DOP)を用い測定 粒子捕集効率 使い捨て式/取替え式 D 使い捨て式防じんマスク DS1 DL1 区分1 80%以上 DS2 DL2 区分2 95%以上 DS3 DL3 区分3 99.9%以上 R 取替え式防じんマスク RS1 RL1 区分1 80%以上 RS2 RL2 区分2 95%以上 RS3 RL3 区分3 99.9%以上
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