◎食物アレルギーと化学物質過敏症のための
  除去食療法メモ



食物や化学物質のアレルギーあるいは過敏症は、通常アレルギー性とされている病気ぱかりでなく、シミや二キビからノイロ―ゼやうつ病など、非常に多くの病気の原因や悪化因子になっていることがしばしばです(別紙を見て下さい)。ですから今一番つらい病気だけでなく、全身のあらゆる症状に注意しながら治療を続けてください。
 アレルギーの増加と悪化の主な原因は、@ 汚染化学物質による免疫、ホルモン、自律神経、酵素の障害、A砂糖(稲の仲間)と大豆油・コーンオイルをはじめ牛乳や卵の食べ過ぎ、Bいろいろなストレスの増加、C糖分・アルコールの摂り過ぎによる体内のカンジダの増加、D住居の機密化によるカビやダ二の増加、Eビタミン・ミネラル不足だと思われます。化学物質はそれ自体が過敏症を引き起こし、アレルギーと一体となって症状をひどくしているのです。


1、基本的なこと:すべての人が実行して下さい。

★キビ砂糖をやめて、ビート(テンサイ)糖、メープルシロップなどを 使う:治療が成否は、「主食が確保できるか否かに」かかっています。 砂糖キビは稲の仲間で、米アレルギー増加の原因です。小麦や雑穀はアレルギーから見ると米の仲間です。
★ 糖分、アルコールは控えめに:これらは腸内の発酵を促し、カンジダを増やします。カンジタはアレルギーを起こし、同時に食物アレルギーを悪化させます。
★油は控えめにする:すべての油に含まれるリノール酸(紅花油は特に多いので勧められません)は、アレルギーを悪化させます。重症の人は、特に注意。
★ 大豆油、コーン油、米ぬか油はやめましょう:豆、米アレルギー増加の元凶です。小麦などのアレルギーにつながります。(なたね、しそ、グレープシードなどがよい)
★動物性タンパクは同じものを五日に1回以上食べない(五日回転食):アレルギーの治療、予防、早期発見になります。
★野菜は十分食べて下さい:できるだげ有機野菜を。ただし野菜のアレルギーにも注意はして下さい。
★食品添加物をなるべくさける。できるだけ有機食品にする。
★食べ過ぎない。肉より魚を、肉は湯がいて下さい。果物もとりすぎをしない。
★体調の悪いとき、睡眠不定の時、疲れたときなどは、食べ物に特に、注意:アレルギーが起きやすくなっていますから、いつもより注意が必要です。
★生活環境のダ二やカビを減らしましょう:室内の湿気60%以下にする。 ジュータンをやめ、ぺットは飼わない。布団をよく干す。毛布よりタオルケット。掃除機の吹き出しを外に。
★化学物質との接触をなるべく少なくする:屋内禁煙、スプレー(殺虫剤、芳香剤など)、ワックスなどを使わない。化粧品にも注意。
★合成洗剤はやめて、石鹸を使う:石鹸も原料によってアレルギーが起きます。ヤシ油の石鹸が比較的に安全す。
★ 浄水器の使用:水道水でアトピーが悪化します。(浄水器の選択に注意:中空糸と活性炭だけのものでは十分でないことが多い)


2、あなたが除去する食品は<牛乳、卵、豆、 麦、白米>です。
(ここにマルがつく)
それぞれ除去食物の表をよく読んで、除去食を実行して下さい。
★効果が出るまでに、牛乳や卵では2週間、豆や米、小麦など穀物では4週間から3ケ月あるいはもう少しかかります。
★米、小麦、ヒエ、粟、キビ、豆には共通のタンパク質があります。 そのためにこれらすべてにアレルギーになっている人が増えています。その場合には、結局米が一番安全なことが多くなっています。米の品種、米のつきぐあい(玄米、胚芽米、3分・5分・7分づき・ ・)、特殊加工米などの選択が必要です。
★じやがいも、さつまいもも、湿疹の乳幼児の3割以上がアレルギーになっていますから、100%大丈夫といえる食物は今はもう無いといえます。

※【注意】:完全除去食をはじめると、動物タンパクでは1週間から2週間、豆や穀類では4週間ほど、除去前より過敏性がましますから、ほんのわずかを食べても強い症状がでることがありますから、誤って食べないように特に注意して下さい。


3、アトピー性皮膚炎の人は皮膚の清潔に注意して下さい。
最近はアトピー性皮膚炎が、細菌やかび、タムシで悪化していることが多くなっていますから注意して下さい。
石鹸でよく洗うこと。石鹸はそれぞれで合ったものを選んで下さい。
消毒用イソジン液で1日4回の消毒、消毒は1〜2分で、必ず洗い流します。熱湯で出した苦いお茶を冷まして、それを塗っても効くことが少なくありません。


4、化学物質過敏症について
 化学物質過敏症とは、ごくごく微量の化学物質で、慢性の症状・病気が、いくつもの臓器、器官に現れてくるものです。化学物質の除去で軽くなりますが、重症では特殊な施設でないとよくなりません。ようやく1999年にアメリカ政府とアメリカ医学アカデミーで公認されました。 そして、日本でも平成21年に保険病名登録されました。
食物アレルギーと一体になっていることが多いので、アレルギーの人は注意して下さい。


 <アレルギーの患者さんが治療のためにしている多くのことが、実はひと昔前の、より自然にかなった当たり前の生活の仕方なのです。しばらく続けると、これが、家族全員の健康に役立っていると感じるようになると思います。尚、除去していた食物を再び食べ始める時には、医師と相談の上、慎重にはじめてください。>


千葉県勤労者医療協会市川市民診療所


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食物アレルギーの症状(ジョセフ・ミラー)

A.頭痛
 1.偏頭痛
 2.血管性
 3.ヒスタミン性
 4.緊張性
 5.“心因性”
 6.筋攣縮性

B.眼症状
 1.眼痛
 2.眩しさ
 3.突発性かすみ目
 4.一過性屈折異常
 5.流涙

C.耳症状
 1.滲出性中耳炎
 2.耳鳴
 3.メニエール症候群
 4.聴力低下
 5.ふらつき

D.呼吸器症状
 1.喉頭浮腫
 2.喘息
 3.後鼻漏
 4.アレルギー性気管支炎
 5.アレルギー性喉頭炎
 6.アレルギー性鼻炎

E.心血管症状
 1.期外収縮
 2.頻脈
 3.動悸
 4.失神発作
 5.全身血管性浮腫
 6.肺、肝その他の血管性浮腫
 7.顔面紅潮、寒気

F.胃腸症状
 1.口角炎
 2.アフター性口内症
 3.空気嚥下症
 4.嘔気
 5.嘔吐
 6.胸焼け
 7.消化不良
 8.ガス貯留
 9.腹痛
 10.胃痙攣
 11.下痢
 12.肛門掻痒
 13.大腸過敏症
 14.大腸痙攣
 15.粘液性大腸炎
 16.神経性胃炎
 17.食物不耐容症

G.皮膚症状
 1.蕁麻疹
 2.アトピー性皮膚炎
 3.神経性皮膚炎
 4.成人のにきび
 5.多形性紅斑
 6.ポルフィリン症の皮膚病変
 7.手の皮膚炎
 8.名状しがたい症状

H.筋肉症状
 1.筋肉痙攣
 2.筋肉痛
 3.ひきつり
 4.脱力
 5.項部の疼痛やこり
 6.原因不明の疲労
 7.ブラブラ病

I.脳抑制症状
 1.急性・慢性うつ病
 2.ナルコレプシーに近い眠気
 3.突発的な無気力や夢心地
 4.学習傷害
 5.緊張−弛緩症候群
 6.微細脳障害

J.脳刺激症状
 1.落ち着きがない
 2.神経質
 3.いらいら感
 4.不眠
 5.多動
 6.問題行動

K.精神症状
 1.孤立感
 2.浮上感
 3.突発性健忘
 4.病的記憶力低下
 5.精神集中障害
 6.人格変化

L.屎尿器症状
 1.頻尿
 2.排尿障害
 3.夜尿
 4.遺尿

M.血液症状
 1.貧血
 2.白血球減少
 3.紫斑病




アレルギー性緊張−弛緩症候群

牛山允、他 アレルギー、26 431 1977

1)主症状
緊 張 症 状 弛 緩 症 状
じっとしていられない 倦怠感
体をゆったりできない 疲労感
落ち着きがない  いつも眠い
休むことのない悪戯 よく眠った後も疲れている
無器用  感じがある
怒りっぽい 無精
イライラする のろま
音・温度・光などに過敏 不活発
知覚・味覚異常 難聴
   


  

 

 

 

 

 



2)稀な精神神経症状、疾患

チック症、            知能低下
てんかん            不眠
奇妙な、理性のない行動  うとうとする
非現実的な考え方      学業成績の低下
誇大妄想            登校拒否


3)随伴症状、疾患

気管支喘息         異常発汗
湿疹              頭痛
顔色不良           嘔吐
目の周囲の隈        腹痛
眼瞼が腫れぼったい    便秘
口周囲が腫れぼったい  下痢
鼻閉              頻尿
流涎              夜尿




アレルギー小児の母親の不定愁訴

(自律神経失調症候群)(患者の訴える言葉から)

満川元行:新小児科学体系、21B、143,1981


1.全身症状

1.倦怠感、体が重い
2.疲れやすい.どうしてこう疲れるかと思う
3.眠れない.眠っても疲れがとれない
4.朝起きが悪い.毎日無理して起きている
  午前中はぼんやりしてなかなかエンジンがかからない
5.立ちくらみ.めまいを起こしやすい
6.頭が痛い.頭重感.目の奥が痛くなる
  デパートなどへ出かけると、すぐに疲れて頭痛
  吐気がしてくる
7.乗り物に酔いやすい
8.動悸、息切れがする
9.肩が凝る.肩から首筋、背中が硬直して痛い
10.手足が冷える.冷え性.手のしびれ感
11.体が痒い、入浴すると特に痒い
12.かぜをひきやすい.いつも風邪気味ですっきりしない
13.便秘がち
14.臭いに敏感、香料や化粧の臭いも嫌う
15.その他


2.臓器局在症状

たとえば、アレルギー性鼻炎.結膜炎.蕁麻疹.アトピー性皮膚炎.
腹痛.せき傾向.喘息傾向など

 

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