◎サージカルマスクに関する解説
「サージカルマスク」の一義的目的は、サージカルマスクを着用するスタッフの呼気中に含まれ排出される微生物などから患者を守ることにあります。又、耐水加工の施きれたサージカルマスクは着用者(スタッフ)が血液・体液由来の病原体に曝されるリスクを軽減するという目的も兼ね備えています。
現在市販されているサ―ジカルマスクのほとんどは微粒子用マスクが備えている捕集効率や密着性を備えていません。従って、微粒子用マスクで期待される着用者(スタッフ)の呼吸器感染リスク軽減をサージカルマスクに求めることは不適当です。
◎微粒子用マスクの試験粒子について
NIOSH(米国労働安全衛生研究所)は、微粒子用マスクの新しい規格では、すベて動力学的な直径での粒子に対して最も通過しやすい粒子サイズ(0.3 マイクロメートル)に対して試験されています。
塩化ナトリウム(NaCl)の試験粒子は、0.055から0.095マイクロメートルの間の数量中位径をもっています。数量中位径を動カ学的質量中位径に換算すると、最もフィルターで捕集しづらいといわれる径0.3 マイクロメートルとなります。結核菌を含んでいる飛沫核は、もっと大きいもの(1から5マイクロメートル)であると考えられています。
◎夕イプN95微粒子用マスクに関する解説
微粒子用マスクの性能試験に対して、NIOSH(米国労働安全衛生研究所)は、次のように定めています。
フィルター試験条件(試験流量:マスクあたり毎分85リットル)
N夕イプ (Not resistant to Oil) 試験粒子 NaCl 堆積量 mg 200 数量中位径* マイクロメートル 0.075 濃度 mg/立方メートル 200以下 *塩化ナトリウム(NaCl)の試験粒子は、0.075マイクロメーターの数量中位径を持っており、これを空力学的質量径に換算すると、おおよそ0.3マイクロメーターになります。
(参考)NIOSH 42CFR Part84呼吸器防護器具捕集効率試験条件
したがって、タイプN95のマスクは、塩化ナトリウムの試験粒子に対して試験され、少なくとも95%以上の捕集効率をもっていることを認定しています。 N100は、99.97%の捕集効率を認定しています。
◎N95とDS1とDS2の比較
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